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Power Platform中心だけど、ノーコード/ローコード系を書いてます。

CData Connect Cloud を利用してGoogle Analytics のデータを Power Apps から取得する

はじめに

本日リリースされました、CData さんの CData Connect Cloud を使って Google Analytics から Power Apps にデータを引っ張ってきてみましたので、その方法をご紹介します。

この CData Connect Cloudというサービス。"Data Connectivity as a Service としてクラウド提供する" と言っているだけあって、ほんとにすごいです。

例えばこれまで Power Apps/Automate でコネクターが提供されていないものについてはカスタムコネクターを自分で作って利用していたわけですが、まぁそこそこ面倒ですね。

とりわけ、Power Apps で利用するとなると、レスポンスに対してスキーマをちゃんと設定してあげなきゃいけないので慣れていない方にとっては壁になっているようです。(以前 Power Automateで利用するためにカスタムコネクターを作った時の投稿は以下をご覧ください)

mofumofupower.hatenablog.com

で、CData Connect Cloud (以下Connect Cloud)を使うとどれだけ簡単かというと、

  • 自分でコネクターを作る必要はない!
  • コードを書く必要もない!
  • なんかしらゲートウェイとか環境を作る必要もない!

というお手軽さです。

Power Apps 側での操作は オフィシャルに提供されている SQL Server コネクターを使うだけです。そこに接続情報として Connect Cloud 側の情報を入れるだけで Google Analytics のデータを取得できてしまいます。

これは本当にローコードの強い味方ですね。とても大事なデータへの接続部分を、一手に担ってくれるわけです。まさに Data Connectivity as a Service

興味を持っていただけましたら以下読み進めていただけると幸いです。

なお、Connect Cloudのトライアル開始方法については CDataさんのブログが丁寧でわかりやすいです。

www.cdatablog.jp

1. CData Cloud Connect で Google Analytics への接続を作成

Connect Cloudではデータ接続の橋渡しになるためにConnect Cloud側で対象のSaaSへの接続を管理します。

Connect Cloud にログインしたら左のメニューの "Connection" を表示して、 [+ Add Connection] ボタンで新規の接続を追加します。

非常に多くの接続可能なサービスが出てきますので、その中からGoogle Analyticsを選び、使っているアカウントでサインインします。

アクセス許可の画面が表示されるので、[続行] (同意) をします。

戻ってきたら必ず [Create &Test] のボタンで保存する ことを忘れないでください。

押さずに戻ったりするともう一回サインインしないとです。

以上でCData Connect Cloud から Google Analytics への接続が作成されました。ほぼサインインしただけですね。

2. Personal Access Token (PAT) の取得

Power Apps/Automate から Connect Cloudを介してGoogle Analytics のデータをとるときには、SQL Serverコネクターを利用します。

この接続作成時に必要になるのが Connect Cloud の Personal Access Token (PAT) です。とり方は非常に簡単で、Connect Cloudの画面右上に表示されているアカウント名の横の▼をクリックして、"Settings"を表示。

"Access tokens" のタブから、新しいPATを作成します。

どっかにメモっておきましょう。

これで準備は完了です。あとは 最初に書いたとおり、Power Apps から接続してみます。

3. Power Apps 側の操作

Power Apps や Power Automate を通じて Connect Cloud の接続を利用するには、SQL Server コネクターを利用します。

Connect Cloudから先のサービスによらず、Power Apps → Connect Cloud 間は 全部 SQL Serverコネクター

というのが最高すぎます。

繰り返しですが、Power Apps からは、よく使われる SQL Serverコネクターを使って、以下のような接続情報をいれるだけです。

  • 認証タイプ : SQL Server Authentication
  • SQL server name : tds.cdata.com,14333
  • SQL database name : Connect Cloud 側での接続名
  • Username : Connect Cloud のアカウント
  • Password : さっき取得したPAT

これによって、SQL Serverにつないでいるのと同じ感覚で、Google Analytics のデータをPower Appsに持ってくることができました。

おわり

Power Apps や Power Automate では他サービスへのデータを如何に取得してくるかが非常に大きなポイントになります。

今回紹介した CData Connect Cloud は、Power PlatformでサポートされていないSaaSへの接続も豊富で、ローコードとの相性ぴったりなサービスといえます。

現在30日無料トライアルができるようですので、試してみてはいかがでしょうか? (カード情報なども入力不要)

Reference

CData Software が新製品『CData Connect Cloud』をリリース

CData Connect - Microsoft Power Apps

CData Connect - Data Sources