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Power Platform中心だけど、ノーコード/ローコード系を書いてます。

Power Apps で Excel テーブルをデータソースにした際の動作が改善されました

「Power Apps で Excelファイルをデータソースにするのはお勧めできないですねー」

そんなことが盛んに言われていた状況が少し改善されるアップデートがありました。

powerapps.microsoft.com

そもそもお勧めできない理由の一番大きい原因 (制限) は、多人数で同時接続できなかったことです。

『ユーザーが2人アプリを立ち上げているときに更新かけると片方からはデータが見えなくなる』、『Excelファイルを編集しているとアプリでデータ取得に失敗する』

そんな制限があったためにたとえ参照に限ったとしても利用するのは少し難しいかなという状況でした。

もちろん Excel ファイルは Excel ファイルであることのメリットがあるので、さらに Power Apps でインターフェースを作れたらすごくプラスなわけです。

で、アップデートでだいぶこれが現実的になってきました。実際に試したので以下の動画でどうぞ。

この動画では、SharePoint のドキュメントライブラリーに配置した Excel ファイルをデータソースにしています。3つのアカウントを用意して Power Appsからの (ほぼ) 同時更新を試しています。

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動画内のアカウントと操作

こんなこと前ならできなかったですね。

ということで、Excel ファイルを複数人で接続してアプリからデータ更新ができました!

注意点

ちょっと注意点もあります。ほんとに同時にした場合ですね。

Power Apps はデータを登録してる間、上に・・・みたいなのが流れますが、これが流れている間に別のアカウントでさらにデータ登録をかけてみました。

検証した限り、結果は後勝ちになっています。(2件追加したはずが後からの1件のみ追加されている)

このあたり、まだまだほかのデータソースと完全に同じというわけにはいかなそうです。

おわり

Power Apps でアプリを作るときにデータソースを何にするかは結構迷うポイントです。 SharePointリストを自由に作れない なんて環境もありますし、Dataverse for Teamsも使えない!ってご家庭もあるかもしれません。

そんなときの 選択肢として、メリデメを見極めたうえで、Excel ファイル。アリだと思います!

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