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Power Automate の 新しいTeams向けメッセージアクション "チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する"

Power Automate で Microsoft Teams 向けの新しいTメッセージアクションが一般の環境にもリリースされました。 本投稿では、以前のメッセージ投稿アクションとの違いを簡単に紹介しながら、何ができるのか、どんな制限事項が現時点であるのかを見ていきます。

新しいアクション "チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する"

下図が今回新しく追加されたアクションです。

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新しく追加されたアクション

これは既存のアクション "メッセージを投稿する(V3)"と"フローボットとしてメッセージを投稿する"の統合版のアクションになります。

Docsでもすでにアクションの詳細 (というほどでもないですが) が記載されています。

docs.microsoft.com

アクションの入力としてこれまでにないものが2つ "投稿元", "投稿先" が追加されています。

"投稿元" は ユーザーとしてなのか、フローボットとして投稿なのか選択式です。 "投稿先" はユーザーであればチャネルに対してのみ、フローボットであればユーザーまたはチャネルのいずれかを選択できます。

"投稿元" と "投稿先" の設定と入力をまとめると以下のような表になります。

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新しいアクションの送信元と送信先

変更点

アクションの入力を見て気づくことは

  1. 件名を入力できるのは ”投稿元" がユーザーの場合のみ
  2. すべてのメッセージでリッチテキストフォーマットをサポート (HTMLによる装飾)

という点です。これまではフローボットからの投稿だと文字を装飾するためにタグを入れたりMarkdownを書いたりする必要がありましたが、新しいアクションでは太文字ボタンやリンク挿入ボタンなどでメッセージを装飾できるようになりました。

もちろんこれまで通りタグを入れたい場合には </>マークをクリックして打ち込みもできます。

またフローボットからのメッセージについても大きな変更があります。

これまでは送信者のメールアドレスがあからさまに表示されていてこれを非表示にしたいという要望も多くありましたが、今回の新しいアクションではこれが改善され、ボットの表示名にアクション実行者のDisplay Nameが入るだけになりました。

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メッセージの表示比較

(これでスクリーンショットを撮るときにメールアドレス消さなくてすみます。よかった)

各投稿元/投稿先でのメッセージ表示については下図をご覧ください。ユーザーとして投稿する分に関しては特に変更はないです。

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送信されたメッセージの表示

注意事項

注意事項というほどでもありませんが、Markdownのメッセージ装飾ができるのはフローボットとして投稿する場合のみになります。 ※これまで通り

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Markdownでメッセージを装飾した場合

ユーザーとして投稿する場合にはHTML (UIにあるパレット) で装飾してください。

また、1/28時点では少しアクションが安定していないようです。頻繁に再接続を求められるので実運用 (リプレース) はもう少し待った方がよいかもしれません。

おわり

今回はTeams向けの新しいメッセージ投稿アクションをご紹介しました。

一番大きいのは、明確に全メッセージ投稿アクション (Adaptive Cardを除く) が統合され、メッセージ装飾の形式もHTML形式がサポートされたことにあるかと思います。

まだ個別のメッセージ投稿アクションが非推奨になることはなさそうですが、置き換えを見据えて試してみてはいかがでしょうか。